ICUの看護師の業務内容など

ICUの看護師ってとにかく大変そう、と思う方も多いと思います。

私は普段ICUで勤務をしていて、たまに他病棟にヘルプ(病院によってはサポート)をしに行くことがあったのですが、患者さんの状態が落ち着いていれば、もしかしたらICUよりも他病棟の方が忙しいのかもと思う時がありました。そんな点も踏まえて今回はICUの看護師の業務内容について、経験談をもとにお話したいと思います。

ICUと他の病棟との違いって?

患者さんの経過や術式などの情報をとって、観察をこまめにして、必要時には処置をしたりケアをしたりするのですが、これは病棟でも同じだと思います。

ICUが他の病棟と違うのは、重症度の高く急変のリスクが高い患者さんを受け持つこと、色々な科の患者さんが入室する可能性があること、それによって使用するデバイスが多いため機械の操作や知識が必要になること、重症度が高いため受け持ち人数が病棟よりも数ないこと、などだと思うので、それに伴って業務内容も異なってきます。

ICUの業務内容

まずは観察

ICUではこまめな観察が必要になります。重症度が高くて命の危機にさらされている人が多いので、当然ですよね。

患者さんによって疾患や治療が異なっているので、一概には言えませんが、循環動態の観察、呼吸状態の観察や呼吸器トラブルがないかの観察、尿量のカウントや水分出納管理、薬剤の観察・管理、意識レベルの観察、創傷管理、栄養吸収状況の管理など行うことは様々あります。

他にも、レントゲンなどの画像を自分の目で確認したりする場合もあります。

他の病棟ではもしかしたら1日3回のバイタル測定を行っているのかもしれませんが、ICUでは1~3時間ごとなどの細かい観察が必要になります。

全身を観察して、なおかつ全ての要素がどのように組み合わさっているかを考えた上で今の患者さんの状態を把握して、今後どのような経過をたどる可能性があるか、どのようなリスクが起こるか、どうしたら改善して何をしたら悪化する可能性があるかを考えて次のケアへ生かす必要があります。

処置

ICUでは、処置が必要な患者さんが沢山います。術後や外傷などで創傷処置が必要な人もいれば、状態が悪化して気管挿管やCPR等の緊急時の処置が必要になる場合もあります。

事前に処置の予定が決まっていれば良いのですが、そうでないことが多いため医師がどのような事を考えて、次にどういった行動を起こすか推測する必要がありますし、医師とのコミュニケーションも必要になります。

医師によって、処置時に使用する物品の好みも違ってくるのでそのあたりも把握しなければなりません。

処置に関しては、ICUでできることは、手術室に移動せずにその場で行うことが多いので、物品の準備や処置時の患者さんのモニタリング、医師の介助などもICUの看護師が行います。

そのため、好みが細かい医師に関してはあらかじめ医師に必要物品を確認する必要がある場合もあります。

機械の管理・操作

ICUでは他の病棟と異なり、多くの機械を使います。心電図や人工呼吸器をはじめ、透析の機械やIABPなどの補助循環の機械なども使用する場合も多いです。

様々な科の患者さんが入室するため、初めての機械や道具を使用する機会も多くなりますし、処置内容によって使用するものも変わってくる可能性が大いにあります。

そのため、使用する機械に関する知識、病態に関する知識、トラブル時の対応等をしっかりと把握しておかなければなりません。病院によっては、臨床工学士が対応してくれる場合もありますが、そうでない場合もありますし、夜間帯などすぐに他の人が駆けつけられない場合もあるからです。

家族ケア

ICUでは急変しやすい方や、重症度が高い方が入室しているため、その家族も不安になりやすい状況にあります。患者さんのみでなく、家族の心理状況も病状によって左右されやすいため、適宜家族の話を聞いてケア介入をする必要があります。

他職種とのカンファレンスなど

これは他の病棟も同じだと思いますが、ICUの患者さんには様々な職種が関わって居ます。医師や看護師だけでなく、臨床工学技士や理学療法士、栄養士など様々な職種の介入を必要とする患者さんが沢山居るからです。

例えば、栄養状態が悪かったら、医師や看護師だけで相談せずに栄養士や薬剤師に相談してよりよい状態に改善できるように努力をします。

ICUは状態に変化を起こしやすい患者さんも居ますし、治療方針に納得できない患者さんやご家族も居ます。そういった場合に、関与している職種でカンファレンスを行って患者さんやご家族に対してどのようにアプローチをしていくか、目標を決めていくか等を決定します。

まとめ

ICUでは様々な科の患者さんが入室する可能性があるため、毎回受け持つ方の疾患が違う場合がありますし、同じ疾患でも既往歴によって状態に変化をもたらす可能性があります。

さらに、急変のリスクが高かったり重症度が高かったりするため、他の病棟のように日常生活援助に重きを置くよりも、診療の補助などの医療的処置に時間を費やす事が多いです。

今回ご説明したICUの看護師の業務内容は、一例に過ぎません。状態によって左右される部分もあるからです。

より急性期であれば診療の補助や処置に時間を費やしますし、回復期へ移行してくるようであれば、転床を視野に入れてADLをアップできるようにリハビリを組み込む時間を多くとります。

最初にも説明しましたが、ICUでは患者さんの状態が落ち着いていれば、受け持ち人数が少ないためもしかしたら比較的負担が少ない場所なのかもしれません。

ですが、急変などを起こさずに出来るだけ早く改善して退室できるようにすることが仕事なので、充分な知識と対応力、判断力が必要なのだと思います。

もし、もっと業務内容を把握したいのであれば、インターンや病院内研修などを利用して自分の目で確認すると、その場の雰囲気も確認できて良いかもしれません。

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